性的同意をめぐる現代の課題と、カオルはベッドでどのように実践しているのか(2025年01月03日配信)

カオルです。配信をご視聴頂いた皆さま、本当にありがとうございます。
本日は、性的同意をテーマにお話ししました。この問題はニュースや法改正でも注目を集める一方、日常(男女の性的な関係)の中で具体的にどう扱えばよいのか悩む声も多く聞かれます。
今回の配信では、特に女性の視点を中心に、以下の三つのトピックについて掘り下げました。
・女性が感じる「同意」の複雑さとその変化
・性的な場面における具体的な注意点
・ムツゴトに実際に寄せられた女性たちの経験談

女性が感じる「同意」の複雑さとその変化

事前の同意は「絶対的」ではない

「事前の同意」という言葉を耳にすることがありますが、カオル自身はこの概念が現実に即していないと感じています。なぜなら、女性の気持ちや感覚は時間や環境、相手の態度によってリアルタイムに変化するからです。
たとえば、最初は気持ちが盛り上がってベッドに入っていても、些細なことで一気に気持ちが冷めてしまうこともあります。
・部屋の温度が寒すぎる・暑すぎる
・男性からすると些細な事(例:かわいくない下着を着ていることに気づいたとか)
・パートナーの何気ない言動が気に障る
男性がこうした「女性の気持ちの変化」に敏感であることは、相手との関係を築くために重要です。

リアルタイムで変わる「同意」の把握

同意は一度確認すれば良いものではなく、その都度確認し続けることが大切です。僕自身は女性とベッドに入っているときも、だいたい3分おきくらいの間隔で相手の気持ちを確認しています。たとえ相手が「嫌だ」と言葉で表現しなくても、不快感や不同意を察知したら、すべての行為を一旦ストップします。

これは、相手の女性が安心して過ごせるようにするための最低限の配慮です。また、相手が何かを伝えづらい状況にあることを常に想定し、自分から積極的に気遣いの言葉をかけることが大切だと考えています。

性的な場面における具体的な注意点

細やかな配慮の重要性
性的な場面では、相手がどのような状況であっても以下のような点に注意を払う必要があります。
体調や環境に配慮する
・部屋の温度、照明の明るさを調整する。
・体感温度や感覚の違いを意識する。
不快感を見逃さない
・表情や仕草から相手の気持ちを察する。
・「痛くない?」「寒くない?」など、相手が言いやすい環境を作る。
相手のペースに合わせる
・相手の反応に敏感になり、ペースを調整する。

セックスの後でフォローが足りない、嫌な気分になると「記憶」が変わってしまう

セックスが終わった後のフォローは、非常に重要です。適切なフォローがないと、たとえ同意の上で行われた行為であっても、後に「嫌な経験だった」と記憶が書き替えられてしまうことがあります。相手の気持ちを尊重し、丁寧なコミュニケーションを続けることが信頼関係を保つ鍵です。

実際に寄せられた女性たちの経験談

経験談1:信頼を裏切られた苦い記憶

カオルから

過去にマッチングアプリで知り合った男性との経験を語ってくれました。彼女は友達として会うつもりでしたが、相手は異なる意図を持っていました。食事の後、ラブホテルの多いエリアに連れて行かれ、拒否していたにもかかわらずセックスを強要されたそうです。
その後も彼女は自責の念に苛まれ、「もっと強く拒否すべきだったのか」と悩み続けています。僕はこうしたケースでは、女性側が自分を責めるのではなく、相手の行動の不適切さを認識することが大切だと思います。

メッセージご紹介

『性的同意、不同意性交について』以下は、私自身の体験になります。今思えば、不同意性交だったのかもしれません。少々長くなりますが、お付き合いください。数年前のことです。マッチングアプリで知り合った男性と会うことになりました。私は軽い気持ちで、まずは友達からと思っていましたが、男性側はそうではありませんでした。最初は車で、遠方まで食事に連れて行かれました。しかし、車内や食事中、会話があまり盛り上がらず。男性の方も、恐らく気まずさは感じていたと思います。その帰り道「疲れた」と言われ、何故かラブホテルの多い高速道路沿いのエリアに連れていかれました。自力で帰れるような場所ではなかったこともあり、私は車を降りることができませんでした。中に入ってからも、私はしたくない意思を伝え、明確に拒否していたにも関わらず、半ば無理矢理にセックスさせられました。…正直、身体よりも、心の方が傷付きました。何故断れなかったのか、何故許してしまったのか。そんな罪悪感しかありませんでした。今考えると、私がもっと強く拒否すればよかったのでしょうか?未だ、自責の念に苛まれています。追伸性的同意とは、書面を交わすこと等ではなく、お互いの気持ちが通い合っているかどうか、だと思います。例えば手を触れられているだけで、あたたかい気持ちになる、等。心のコミュニケーションが上手く出来ているかどうかが重要に感じます。

経験談2:夫婦間のセックスにおける同意の重要性

カオルから

夫婦間でもセックスについて同意が必要であるという声が寄せられました。彼女は、過去の夫が夜遅く酔って帰宅し、自分が拒否しているのにもかかわらずセックスを強要してきたことがあったと話します。女性がどんな関係性においても拒否する権利があることは、再度強調されるべきポイントです。

メッセージご紹介

性的同意について、、夫婦間でも必要だと思います。女性は月経周期やホルモンの影響で、気持ちが乗らない(したくない)事も多いです。でも男性は周期的に溜まったらしたくなる生き物みたいですよね、、。だからといって女性が熟睡してる時に無理矢理強要、はしてはいけないと思うんです。男性は特に夜遅く酔っ払って帰って来るとしたくなるみたいな気がします。明け方に無理矢理パジャマの下だけ剥ぎ取られて、拒否しても挿入されたりしました(前の夫)。たとえ夫婦間でも、女性にだって拒否する権利もあるんじゃないかと思いました。 こんな経験って他の方はないのかな?女性同志ってこういう話はしたがらないからわからないですが、、。

経験談3:セックスがもたらす癒やしと苦痛の二面性

カオルから

性被害がトラウマとなり、ずっと男性との親密な関係を避け続けてきたけれど、ムツゴトを利用し、少しずつ自分の気持ちに向き合うことで、性行為そのものが「愛情を伝え合う行為」に変わる可能性があると感じて頂きました。本当にそうですね、セックスは「表面上は同じ行為であっても、そこに愛や思いやりがあるかどうかで全く異なる意味を持つ」ものですね。

メッセージご紹介

「性的同意」について思う事。 私は12歳の頃に性被害にあいましたが、その事を誰にも話さず、自分でも気づかないほど心の奥底に封印して生きてきました。10代で性被害にあい、男性に対して嫌悪感を持っているにも関わらず、男性経験がないまま40代になった私は社会に取り残されているような気がしてその狭間で苦しんでいました。その頃にムツゴトさんを見つけ1年ぐらい悩んだ末に連絡しました。ムツゴトさんを利用するようになってからも、気持ちはどこか怖いと思っていても身体が反応してる事に気持ち悪さを感じて悩んでいました。性欲が生き物としてごく当たり前の欲だというのは頭では理解できるのですが…どこか抵抗があり受け入れる事ができなかった。思い悩み、ある女性カウンセラーの方にメールで相談しました。そこで貰えた答えが凄く腑に落ちて気持ちが楽になったので紹介します。『セックスというのは不思議な行為だなと私は思っています。それは、表面上は同じ行為であっても、そこに愛や同意がなく、一方的に強いるのなら、相手をどこまでも苦しめ、貶め、痛めつける行為になるからです。でも、そこに愛や同意があって、思いやりがあるのなら、それは互いに愛情を伝え合ったり、満たし合う行為になります』一方的に強いてるものと、お互いが同意しているものとの違い。同じ行為でもぜんぜん違う。行為自体に罪悪感をもたなくても良いのだとわかり、気持ちが楽になりました。女性側が、本当に「触れてほしい」と思っているかどうか、それが大切なことなのだと思います。

ご意見1:そこに至るまでのコミュニケーション・信頼・敬意が大切

カオルから

男性側考えだと、確かに直前の同意を取ればいいということになるのかもしれません。そうすると結果として、その同意の責任は、女性に押し付けられることになってしまいます。

メッセージご紹介

カオルさん、こんにちは。
深夜のひとり語り、拝聴しました。これからの楽しみがまたひとつ増えて嬉しいです。カオルさんの考察を伺うのが好きで、もっとたくさんの人に聞いてほしいなーと思います。応援してます。
次回の性的同意・不同意性行ですが、最近、問題浮上が頻発していますね。
前回のお話で女性の立場が改善されつつあるということもあって、女性側の歩みは先に進んで
男性側の歩みは引っ張っても押しても進まず、この場所から動きたくない!そちらの都合に合わせたくない!という印象を受けます。
(一部の言動がクローズアップされているとは思います。)
同意については男性側の意見を見聞きすると、直前の同意に対して反応している様に感じます。
そしてその同意の責任を、女性に押し付けている印象。
もちろん最終の意思確認は大事だと思いますが、女性側としてはそこに至るまでのコミュニケーション・信頼・敬意が大切なのだと思います。
ムツゴトさんやスマートな男性は、そのプロセスを軽視しないんだろうかなあと。
その部分が欠けていると、例え恋人・夫婦でも苦痛を伴うものになる・・のだろうなあ。
逆にその部分があると、恋人・夫婦でなくても、この人なら良いと思う事もあるのだろうと思います。カオルさんのいつもおっしゃっている事、納得です。
人間関係構築においても大切であろう事を、どうして男性は女性に対して雑にするのでしょう?主語が大きいですが、男性であるカオルさんはどう思われますか?
ディスカッションのスペースなので、
皆さんの意見もたくさん出ると良いですね!

ご意見2:現実にはこのような男性はいないのか、、

カオルから

メッセージ頂いてありがとうございます。そんなことはないと思いますよ。当たり前ですが優しい男性もいるのですから、男女でのオープンな議論がこれからできれば世の中も変わると思います。

メッセージご紹介

あけましておめでとうございます。カオルさんのスペースでの配信&ブログの感想を初めて送ります。構成が分かりやすく、これまでお話されてきたことがまとまっていて読んでいてとてもスッキリしました。私は今ムツゴトを利用しています。心地良く安らげて、気持ちいいねって言われるとすごく幸せを感じます。私にとってかけがえのない時間です。でも同時に、現実にはこのような男性はいない…と考えてしまいます。良いセックスを知ってしまった以上これは難しい問題です。とりとめのない感想になってしまいました。これからも配信楽しみにしています。

おわりに

性的同意は、現代社会において非常に重要なテーマです。一度確認した同意が「絶対」ではなく、リアルタイムで変化するものであることを理解し、それに柔軟に対応することが必要です。
また、女性が安心して自分の気持ちや感覚を伝えられる環境を作ることが、性的な場面だけでなく、すべての人間関係において大切だと考えています。


これからも、こうした話題を取り上げながら、皆さんが自分をもっと大切にし、幸せを感じられるようなお手伝いを続けていきたいと思います。

音声配信はこちらからご視聴ください

2025-01-03_23:00配信 性的同意と女性の視点|Sex as Art(アートとしてのセックス)

皆様からのご意見をお待ちしています(男性の方からもメッセージ頂けたら嬉しいです)

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>30歳女性の3人に1人が処女・バージン

30歳女性の3人に1人が処女・バージン

30歳女性の、3人に1人は処女といわれています(性経験のない女性の割合は、25~29歳で32.6%、30~34歳で31.8%〈2015年厚生労働省出生動向基本調査〉)。

恋愛もセックスも自由な今、3人に1人という数字は意外と多いと感じられる方が多いかもしれません。
「機会がない」「セックスしてもいいと思うような相手がいない」「その気になれない」など、その理由はさまざまですが、実は少なくない女性が「男性嫌悪や不信」「性的なトラウマ」「痛みや出血への恐怖」などの悩みや不安を抱えていることはあまり知られていません。

年齢を重ねれば重ねるほど、処女の十字架は重く女性にのしかかっていきます。
ある40代の女性は、処女であることについて、「40歳でバージンなんて正直気持ち悪いし、引くと思います。だからこれは、絶対誰にも言えません。私ひとりで抱えるしかない最重要機密です」とおっしゃっていました。
処女という十字架を背負っているのは、決してあなただけではないのです。

女性用風俗ムツゴトのお客様で30代のバージン女性、仮にA子さんとします、はこんなことをおっしゃっていました。
「私は処女、恋愛経験もゼロで、彼氏がいたこともありません。仕事に追われて、家に帰って寝るだけの生活。自信が持てなくて、家庭を持つ女性にいつも劣等感を感じていました。このまま異性と一切無縁の人生を送るかと思うと、絶望的な気分になります」

常に『女性としての自分に自信が持てない』『消えてなくなってしまいたい』という強迫観念にかられ、未経験であることについて、なんとも説明しがたい心のわだかまりがあったとA子さんは言います。
ベッドの中で抱き合った後、A子さんは「ずいぶん久しぶりに、人に甘えたような気がします」
と、ため息を漏らしました。

A子さんは、「『女』を出してはいけないと、ずっと自分に言い聞かせてきました。人に頼ったり、甘えたりしてはいけない、そんなことをしたら自分がガラガラと崩れてしまうと思い込んでいました」と言います。
「怖かったですか?」 と、聞くと、
「いえ、実際、怖いことは何も起こらなかったし、弱い面や、もろいところも含めて、私は私のままでいいと思うことができました。自己否定の固まりだった自分を、少し肯定できるようになったような気がします」
とおっしゃいました。
処女をいつ卒業するかは、個人的な事情であり、これまで機会がなかっただけで、何歳であっても、まったく遅くはありません。

30代、40代以上で処女の方は特に、人一倍まじめで、努力家の方が多いように感じます。自分の楽しみは後回しにて、人のため、会社のため、家族のために時間を使ってきたのではないでしょうか。
明日からはどうぞステキな時間を過ごされることを、自分で自分に許してあげてください。