オーガズムに占める男性のテクニックは 3割でしかない
ホームページやYouTube動画で何度かお話している通り、気持ちいいセックスを構成する要素の内、男性のテクニックは3割に過ぎません。
いくらすごい技術を持っていたとしても、相手の女性が僕たちを信頼して、心を開いてくれなければ、真のオーガズムは成しえないのです。
これまでの経験からも、1回や2回、ベッドを伴にしただけで、心を開いてくださる女性は滅多にいらっしゃいません。
焦らずじっくり、腰を据えて「待つ」という態度が、僕たちには必要です。
男性に苦手意識があった20代処女
二年以上利用してくださっている、名古屋在住のお客様の話です。仮にYさんとします。
出会った当初、Yさんは20代後半でバージンでした。男性に苦手意識があり、裸には抵抗があるので、着衣のままでサービスを受けたいというご希望でした。
初めてお会いしたとき、Yさんは始終震えていらっしゃいました。
直感的に、何か訳があるんだろうなと感じ、何も聞かずに抱きしめるだけで、その日はお別れしました。
3回目に呼ばれたとき、ベッドで添い寝しながら髪を撫でていたら、Yさんはいきなり、ワッと泣き出しました。
少し驚きましたが、時々あることなのでそのまま頭を撫でていました。
Yさんは訥々(とつとつ)と、自分の身体と、生まれついた性別への違和感について、お話してくださいました。
「子どものころは、自分を男の子だと思っていた。身体が成長するにつれ、心の性と、身体の性に違和感を強く覚えるようになった。
自分が『女』だということを、素直に受け入れられない。でも、身体は女性なので、男の人に抱かれてみたいし、セックスもしたい。
カオルさんとベッドに入ることは出来るようになったけど、これ以上先は怖くて進めない。どうしても怖い」
と、Yさんはおっしゃいました。
話をしているうちにYさんも落ち着いて来たので、この日はそれでお別れしました。
下着も脱げるようになってきた
それからも、Yさんは毎月僕を名古屋に呼んでくださっていました。
1年以上経ち、僕にも慣れて来たようで、下着まで脱ぐこともありました。
ある夏の夜でした。名古屋のいつものホテルで、僕はいつものように、彼女の脚を開いて、下着の上からそっと性器にふれていました。
すると、彼女が突然、身体を震わせたのです。
そのまま続けていると、どんどん高まってきて、Yさん自ら下着を脱ぎ、
「指を中に入れて」と言い出しました。
僕はビックリしてしまって「本当にいいの?」と五回くらい確認しました。
僕が躊躇していると、「指を入れて、中をさわって」と言います。
小指の第二関節くらいまでゆっくりと入れて、中を少し刺激すると、Yさんは激しくオーガズムを迎えました。
続けていると何度も、Yさんは波が寄せて打ち返すみたいに繰り返し繰り返し達しました。
絶え間なく打ち寄せるオーガズムの波
夜が明け、外が明るくなってきました。それでも、彼女は止まりません。何度も何度もオーガズムに達しながら、「もっと、もっとして」と求めてきます。
チェックアウトの時間になったので、「そろそろお終いだよ」言っても、「いや、やめないで」とおっしゃいます。名残惜しかったのですが、時間なので、シャワーを浴びて、僕は先に失礼しました。
女性の身体に火がつくというのは、だいたいこんな感じです
なぜあの晩、心と身体の壁が一気に崩れて、Yさんの身体に火がついたのか、僕にも、たぶんYさん本人にも、その理由はわからないと思います。
僕が1年以上、下着の上から触るだけで、それ以上無理に進めなかったから、僕に対して安心してくれたのかもしれません。
ただ言えるのは、あの晩、彼女の心の深いところで
「ああ、大丈夫なんだ」と腑に落ちたのだと思います。
安心して受け入れてくださっているというのは、僕も感じることができました。
女性自身が心と身体を開けることが大切
まとめます。
気持ちいいセックスを構成する要素の内、男性のテクニックは3割に過ぎません。 7割は女性自身がいかに心と身体を開けるかにかかっています。
女性に対して、僕らができるのは2つだけです。
それは、「待つ」こと、そして「見守り続ける」ことです。