アブノーマルのお話
女性向け風俗、ムツゴトのスタッフ、カオルです。
今日は、アブノーマルについてのお話です。
アブノーマルというと、代表的なものとして、SMを想像する方が多いと思います。ソフトSMも人気ですから、口には出さないけれど、手足を拘束されて責められたい、縛られてみたいという女性もいらっしゃるかもしれません。
よく、「カオルさんは、Sですか? Mですか?」というご質問をいただくのですが、結論から言うと、残念ながら、僕はどちらでもありません。
セックスは「気持ちいいもの」という大前提が強くあるので、痛みや苦しみをともなったり、苦痛が喜びに変わるというSM的な考えに、どうしてもなじまないのです。
でも、性癖としては理解できます。
僕はこれまで、アブノーマルな世界も幅広く見てきました。
知人にも、男女問わず、いろいろな方がいます。
SMの女王様や、ご主人様。M女さんや、M男さん。
性行為や裸を、見る、見られることに興奮する、露出癖のある方。
一対一のセックスではなくて、大人数での性行為を好む方。
一般的に汚いとされることや、モノに興奮を覚える方。
など、さまざまです。
性癖に画一的なレッテルを貼って良いのか?
「変態」や「変態行為」などのレッテルは、世の中が勝手に決めたことであって、本人にとっては正常運転だし、「ノーマル」なのだと思います。
他人に迷惑をかけたり、犯罪でなければ、あらゆる性癖は肯定されるべきだと、僕は考えます。
ある20代後半の会社員の女性は、会うといつも、縛られた写真を見せてくれます。
彼女はSM、中でも緊縛が好きで、定期的にSMの撮影会に参加していると言います。
胸を大きくはだけた姿で縛られたり、叩かれたり、ロウソクをたらされたりして、とても興奮すると言います。
内腿など結構アザになっているので、心配になってしまうのですが、縛られると心が落ち着くし、本当の自分に戻れる気がすると言って、とても楽しそうです。
また、趣味で女王様をしている知人もいます。
エナメルのボディスーツを着て、エルメスの乗馬用のムチで、М男性を叩く。М男性が痛みを我慢している顔がたまらないと、彼女は言います。
彼女はバックの中にいつも、ラテックスの手袋を忍ばせています。
男性のお尻に指を入れるときのためのものです。
男性のお尻について語る彼女は、目がギラギラとして、別人のようでした。
自分自身の性欲を楽しむ
彼女たちは欲望に素直で、心から性を楽しんでいるように見えます。
こう考えると、一般的なノーマルな性行為、女性器に、男性器を挿入することだけが、セックスではないとよくわかります。
僕はいつも、ベッドの中で女性に「どんなことがしたいですか?」とたずねるようにしています。
この問いに対して、明確な答えを言える女性はほとんどいなくて、99%の方は困って絶句するか、うーんと考え込んだままです。どうしたいか、何をしてほしいか、ご自身もわかっていないのだと思います
自分は何が好きなのか、何に興奮を覚えるかを知ることは、とても大切です。どんな形でもいいのですが、自分を欲望を受け入れる、形、もしくは言葉にして、解放してあげるということです。
自らの性的な欲望を掘り下げることは、イコール自分自身を知ることにもつながると思います。
最後にもう一度聞きます。「あなたはどんなことがしたいですか?」