バージンセッションというメニュー
女性向け風俗ムツゴトのカオルです。
ムツゴトには、処女の女性専用の「バージンコース」があります。
通常のコースよりカウンセリングに重きをおいており、男性とのふれあいがまったく初めてという女性でも、安心してご利用いただけるようなコースです。
リラックスして身をゆだねていただけるように、ベッドでもゆっくり、ゆっくりと愛撫を進めていきます。
カオルの大学時代の思い出
実は、「処女」について、僕にはほろ苦い思い出があります。
大学生の頃、アルバイト先に他大学で同い年の女の子がいました。好きな本など、共通点があって、時々二人で飲みに行くこともありました。
あるとき彼女から、「私、処女なんだよね」と打ち明けられました。
当時の僕は、経験人数も二人程度。もちろん女性からそのようなことを言われたのも初めてでした。「性的な事柄に対して、ちょっと怖い気持ちもある」と言う彼女に対して、どう声をかけていいかも判らず「へーそうなんだ」と、なんだか気の利かない対応をしたのです。
僕がおちょっくたり、からかったりしなかったことで、彼女は少し安心したのか、時々バージンであることや、片思い中の彼について相談してくれるようになりました。
僕と言えば相変わらず、あいづちを打つだけでしたが、彼女に頼りにされていることは、嬉しく思っていました。
気が利かない大学生の頃の僕
ある日の深夜12時ごろ、突然彼女から、僕の下宿に電話がありました。
終電を乗り間違えて帰れなくなってしまったので、これから家に行ってもいいかとのこと。僕のアパートはターミナル駅でもなんでもないので、今思えば不自然なのですが、当時の僕はそこまで気が回ることもなく、「いいよ」と答え、彼女は僕の部屋にやってきました。
2人でビールを飲みながら取り留めもない話をし、時間もずいぶん遅いので、もう寝ようと言って、彼女をベッドに寝かせ、僕はソファーで毛布にくるまって横になりました。
電気を消してしばらくすると、彼女は「寒い……」といって、僕の横に入ってきました。これはどうしたらいいのかな……などと考えているうちに眠くなってしまい、結局何もしないまま寝てしまいました。
朝、目が覚めると、彼女はすでに出かけていて、「泊めてくれてありがとう」という置手紙がテーブルの上に残されていました。その後、アルバイトが変わり、彼女とはそれきりになってしまいました。
彼女は勇気を出して、僕にさまざまなサインを出してくれていたのに、僕はまったく汲み取ることが出来ないで、すべてを見逃してしまったのです。
もし、当時の僕が今の100分の1でも、女心をわかっていたら……と、思います。
あのときはありがとう、、、
あれから10年以上経ち、数えきれないほどの経験を重ね、女性向けの風俗を立ち上げるなんて、人生とはまったく何が起こるかわかりません。
彼女とはもう2度と会うこともないだろうけど、もし会えたら、「あのとき、僕に打ち明けてくれてありがとう」と伝えたいと思います。