女性が本当に楽しめるアダルトとは
前回のブログ「男もすなるAVといふものを、女もしてみむとてするなり」をご覧いただいた僕のお客様からメッセージを頂きました。本当にありがとうございました。
ご本人の承諾を頂いたので、ご紹介させていただきます。
他にもこれがお薦めというサイトがありましたらぜひメッセージくださいね☆
Hさん(20代後半)からのメール
カオルさん、こんにちは。
前回の記事、大変興味深く拝見しました。
「乙女向け」というジャンルがあること自体知らなかったのですが、、なかなかおもしろかったです。特に、「乙女CD」はハマってしまいそう。いろんな作品を試聴したり、感想を書いたブログを拝見したりしたのですが、、本当に「女心」の核心をついてきますね。
この「あるある感」、隠しているものを、日の元にさらされる恥ずかしさ、照れくささ。カオルさんは男性だけど、、女性の心を熟知して?らっしゃるから、わかるのかしら?? さすがのカオルさんでも、わからないんじゃないかな、、なんて。
きっと女の人は(特に私は)、、視覚よりも、聴覚や言葉で「はぅ」っとなるんだと思います。
最初に男女の「それ」を知ったのが、小説や文学だったからかもしれません。
何がどうなっているかはわからなかったけど、、
男と女の間に立ち込める濃密な空気感だったり、、
相手を恋い焦がれる気持ちと、羞恥心と、
男という生き物に対する憐みと、、
ほんの少しの後悔がグネグネに混ざった感情が、私にとって「性」との出会いでした。
男の人みたいに、最初から視覚(ビデオなど)で入っていたら違うのかもしれませんね。
乙女CDを聞いていて、言葉で景色が広がる感じが、短歌に似ているなと感じました。
短歌ってすごく「女性のそういった気持ちの核心」をついてるように思います。
もしかしたら、カオルさんはこういうのお好きかもと思ってメールさせていただきました。私の好きな歌をいくつか紹介しますね。
私の勝手な解釈ですので、国語的には間違っているかもしれません。でも、自由なところが歌の魅力でもあると思うので、どうか失礼の段、ご海容ください。
辰巳泰子
乳ふさを ろくでなしにもふふませて 桜終はらす雨を見てゐる
ろくでなし男に乳を吸われながら、女のひとは窓の外を見ている。
窓ガラスには、ところどころ茶色く変色した桜の花びらが張り付いていて、、。
春のむわっとした空気感と、、ろくでなし男の体臭が混ざりあう。
景色だけでなく、体温や湿度、においまで伝わってくるよう。
河野裕子
たとへば君 ガサッと落葉すくふやうに わたしをさらって行ってはくれぬか
恋をすると、世界が一変する。
現状に不満があるわけではないですが、たまに、周囲の環境ごと、誰かにガサッと持っていかれたい! と思ってしまうことがあります。夕闇の 桜花の記憶と重なりて はじめて聴きし日の君が血のおと
初体験を「初めて聴きし日の君が血の音」と言い換える、この感覚が素敵だと思います。
「君が血の音」は、抱き合っているときの心臓の音かもしれないし、
もしかしたら、男性自身が充血するのを、手のひらで感じているのかも、、といろんな妄想が広がります。「ゆたゆたと 血のあふれてる冥い海ね」 くちづけのあと母胎のこと語れり
冥い海でゆたゆたと、、。
気持ち良くて、相手もどうでも良くなって、、内側に引き込まれていく感じ。。
私は勝手に、オーガズムのときのことかな、、と解釈しています。
鈴木しず子さん
元ダンサーで、アメリカ兵相手に春を売っていたそうです。
口の悪い人たちからは、娼婦歌人とさげすまれていたとか。売春や 鶏卵にある手の温み
鶏卵は玉子つながりで、男性自身のことかな。
柔らかくて、あたたかくて、、愛おしい。。夏みかん酸っぱし いまさら純潔など
「いまさら純潔ぶっても仕方がないわ」
強がっているけど、本当は誰より純で、照れ屋さんなのでしょうね。
以上乱文、長文失礼いたしました。
いつもブログ、ツイッター楽しみにしています。
またカオルさんとお話しできる日を楽しみにしております。
寒くなりましたので、ご自愛ください。