いい子という呪い」
今日は「『いい子』という呪い」についてお話したいと思います。
僕がお客様と接していて感じるのは、幼い頃から優等生で、親や教師の言うことをよく聞く「いい子」だったという女性が、とても多いということです。
「いい子」とは、親があなたにかけた呪いです。なぜならそれは、親にとって、「都合のいい子」「見栄えのいい子」「世間体のいい子」だからからです。
結論から言うと、「いい子」であり続ける必要はまったくありません。性的なことや、セックスをするのが「悪い子」だとしたら、「悪い子」で全然構わないのです。「悪い子」になっても、世界は崩壊しません。僕が保証します。
小さい頃「いい子」だった方は、大人になり社会に出てからも、上司や周りの人の期待に答えようと、「いい人」を演じてしまいがちです。結婚したら、「いい妻」お子さんが生まれれば、「いいお母さん」になります。
「いい子」という呪いをかける、最も顕著な呪いの言葉が、ダブルバインドです。日本語で「相反する期待」という意味です。
特に、男性に比べ、女性は、社会やご両親からダブルバインドをかけられやすいように思います。
3つ、例を挙げてみましょう。
ダブルバインド =相反する期待を同時にかけてしまう
仕事と結婚についてのダブルバインド
一つ目は「仕事と結婚についてのダブルバインド」です。
理想的には、「今は女性も仕事を持って自立する時代。結婚だけが女性の幸せじゃない」と言われます。
でも現実的には、ご両親などから
「結婚して、子どもを産み、人並みに幸せになって欲しい」
と言われる方も多いのではないでしょうか。
勉強と進学についてのダブルバインド
2つ目は「勉強と進学についてのダブルバインド」です。
学校では、
「勉強をがんばれば、将来好きな仕事に就ける。夢に向かってがんばりなさい」 と言われ、多くの女子が受験競争に駆り立てられます。
でも実際には、「女の子なんだから、勉強だけできても仕方がない。あまり学歴が高いと結婚が難しくなる」とも言われます。
素直ないい子ほど、「がんばれ」と、「がんばるな」という両極端な命令に、混乱してしまうのです。
学生時代と社会人になってからのダブルバインド
三つめは「学生時代と社会人になってからのダブルバインド」です。
学生時代に両親から、「男の子と二人きりで会うのは禁止」「恋愛になんて不良のすること。遊んでいる暇があったら、将来のためになることをしなさい」などど言われた方も多いと思います。
でもそれが学校を卒業して社会人になった途端、
「彼はいないの? 早く結婚したほうがいい」「早く孫の顔が見たい」
となるわけです。
学生時代は、「絶対ダメ」だった男女交際が、社会人になったとたん「しなさい」に変わります。
そして、30歳を過ぎる頃には、「いつまで家にいるつもりなの? 早く結婚しなさい」と言われます。
仕事やキャリア、勉強や学歴、恋愛やセックスを「しても」「しなくても」、ダメだと言われる。まさにダブルバインドです。
多くの女性が困惑してしまうのもうなずけます。
「いい子」とは、親の願望や期待を映し出した幻に過ぎないと僕は考えています。親の望む「いい子」から外れた生き方、たとえば、セックスをしたり、性的に自由になることに、罪悪感を覚えたり、自己否定を感じたりする必要はありません。
セックスは『いい子』という呪縛を解くための、もっとも有効な手段であると、僕は感じています。
まとめます。今日は「『いい子』という呪い」についてお話しました。
親や社会は、「ダブルバインド」などの手段を使って、女の子に「いい子」という呪いをかけます。
「いい子」は長じて、「いい人」「いい妻」「いいお母さん」になります。あなたではない誰かにとって「都合のいい人」「見栄えのいい人」「世間体のいい人」ということです。
「いい子」は、人生の軸が他人にあるため、いつまでたっても幸せになれません。
「いい子」の呪縛を解くためには、セックスが有効です。