2015年初期のお客様、 晶さん(30代)から頂いたメッセージ
女性向け風俗ムツゴトをどういう位置付けで捉えればいいのか?
かおるさんから、「女性向け風俗ムツゴトをどういう位置付けで捉えるのがいいのか、お客様の視点で意見をもらえない?」というお話がありました。女性用の風俗は、男性向けのサービスとは違って、発展途上の部分もあり、女性側がどういう気持ちで利用すればよいのか、結構悩みがあるように思います。
そこで、かつてのユーザーとして、私、晶(仮名)が女性目線から、経験談をお伝えしてみたいと思います。
まず最初に一言お伝えしたいのですが、本来的には、注意事項をたった一つ守れば、どんな使い方をするのも自由だと思っています。
その注意事項とは?
「かおるさんはかおるさんで、この仕事以外の人生もある事を忘れないで、全てを依存しないこと。サービスはあくまでも自立・自足のために利用する!」
簡単^^。シンプル!・・・ですが、この注意事項、おそらくこのサービスを利用しようと考えるかなりの女性にとって厳しいのではないでしょうか。
もちろん、定期的に性欲が爆発して、それを処理するためだけに使うのだという人にとっては、とても簡単な注意事項だと思います。でも、多くの女性は単なる性欲の処理でこのサービスに興味を持つのではないですよね。
だって、性欲を発散するだけなら、お金を払わなくても男性を見つけるのはそれほど大変ではないから。
男性経験がないから、男性が怖いから普通になりたい。信頼できる男性がいないから信頼できる男性を探したい。だから、「お金を払ってでも」一定の信頼のおける男性を探してしまうのですよね(違ったらごめんなさい。私はそうでした。)
つまり、お金を払う目的は主に安心、安全、信頼の部分にあるということ。
でも、もし、安心、安全、信頼できる男性が周りにいたら?あなたはどうなりますか?
多分、頼りたい、ずっと一緒にいてほしい、そう思うと思うのです。
これが難しい。だって、この安心や信頼はサービスだから。サービスだから確実だけど、サービスだからずっとはお願いできない。
だから、私が利用した際の経験談とどういう心構えで利用したかをお話したいと思います。
私は、別に性欲が強いわけでもなく、ごく普通に恋愛をして育ってきました。男性経験がないわけでも多いわけでもない、普通の 会社員でした。
それがなぜこのサービスに関心をもったか。
それは、数年前、仕事上の大きなプロジェクトで長期間(1年弱)プロジェクトメンバー十数名と缶詰にならなくてはいけないときのことでした。
外部と連絡も取れますし、監禁されているわけではありませんでしたが、1日12時間ほどはプロジェクトメンバーと一緒にいなければならず、また、少し人里から離れたところに事業所や寮があり、陸の孤島のようでした。
そして、この缶詰状態が人間関係の崩壊を引き起こしました。ここには、威圧的な男性が二人いたのですが、この二人が派閥を作っては被害者を変えながらいじめ(ある女性に対しては性的な暴力を含む)を繰り返しました。
私は、他の女性が被害者になる様子や、被害を免れた女性が男性に加担していく様子をみていくなかで、男性に対しても女性に対しても恐怖を持つようになっていきました。さらには、自分が被害にあい、そのさなかに信頼していた男性から裏切られ、捨てられたことで、声を出すこともできなくなりました。
プロジェクトが完了する頃には、全身震えが止まらず、笑顔も出来ず、人と話すとどもりがとまらない。普通で幸せだった私の人生は完全に破壊されていました。また、ほかの被害女性は外に出ることもままならない様子でした。
他方で加害者男性たちは、プロジェクトの完了による手柄を得て、出世し、結婚し、子供を作り、幸せになっていきました。
このとき一人で家にいた私が願ったのは、「普通に戻りたい。人を信頼して、自立して、幸せだった自分に戻りたい」、それだけでした。
そこで、じっと考えました。どうしたら立ち直れるか。
私はいつも失恋すると、少し休んで他の恋をみつけて、少しずつ立ち直るタイプでした。でも、この時は、休息をとっても死んでしまいそう、まして他の恋なんて、男性にあうのも恐ろしい。
必要だったのは、「絶対に私を傷つけない人」でした。「絶対に私を傷つけないでくれるなら、お金を払ってもいい」そう思いました。
どうしたら、絶対に私を傷つけない男性を見つけられるだろう、どうしたらその人に一緒にいてもらえるだろう?
そこでこのサービスを見つけました。それと同時に、自分の収入とサービスの価格を見て、「いつまでもこのサービスに頼って生きていくことはできない」ということも予めわかりました。
だから、最初にエグジットプランを作りました。
どうなったら、このサービスを卒業するか。
「男性と自分が対等であると実感できて、他の男性と震えずに話せるようになったら、他の男性とも笑って話し合えるようになったら卒業しよう」と決めました。
そして、震えながら問い合わせをし、かおるさんに出会いました。当然ですが、でも、幸運なことに、かおるさんは、私に危害をくわえたりしませんでした。
その後少しずつかおるさんと話ができるようになり、笑顔になり、男性は怖い人、私を傷つける人ばかりではないということを思い出していきました。
いつかは卒業するつもりだったので、サービスを利用する間、「かおるさんはかおるさんで、この仕事以外の人生がある」ということをどこかで忘れてしまわないようにしました。それでも、かおるさんとは普通に笑い、普通に話しができるようになりました。
数年経ったとき、私は笑顔で他の男性とも話せるようになりました。このころには、かおるさんともだいぶん明るい顔で話しており、サービスを利用しだした頃の思い出話なんかもできるようになりました。初めて出会った頃の話を聴くと、かおるさんは「晶さんは、とても悲しそうだった。消えてしまいそうだった。」と言っていました。本当にそうだったと思います。
今私は他の男性と出会い、普通に恋愛をして、暮らしています。
ムツゴトのサービスは利用していませんが、いつかまた、自分を見失ったり、自分だけでは立ち向かえない状況が来たら、利用するかなと思って、お守りのように感じています。
私の経験談が、このサービスとの向き合い方の参考になったら嬉しいです。