彼がAVの真似をしようとして困る
今日は男性向けのアダルトビデオ、いわゆるAVの話です。
よく、彼氏や旦那さんがAVの真似をしようとして困る、AVのせいで潮吹きや顔射などをしようとする男性が増えたなどと言われます。
まるでAVが諸悪の根源のような扱いです。
でも、本当に、アダルトビデオは「悪」なのでしょうか?
正直に告白すると、僕はこれまできちんと、じっくりと男性向けのアダルトビデオを見たことがありませんでした。
それは僕がまじめなわけでも、エッチなことに興味がないわけでももちろんなくて、たまたまそういう環境に無かったからです。
学生時代、もう何十年も前ですが、は、今のように携帯電話やスマホも、インターネットすらありませんでしたし、家庭用のビデオデッキも、自分の部屋にはなかったので、エッチなビデオを観たいと思っても、それは叶わぬ夢でした。
大人になって、携帯電話、スマートフォンが登場してからも、どうしてかAVには食指が動きませんでした。
AVをおかずにオナニーをするという習慣がなかったし、セックスをする機会も割と豊富だったので、映像を見て、視覚でセックスを楽しむという行為になじみがなかったからかもしれません。
今回、せっかくの機会なので、男性向けのアダルトビデオをじっくりと観てみました。
主に単体女優さんの出演作で、フェチ系や企画ものは除きました。
アダルトビデオの演出技術のすごさ
感想は、「プロフェッショナル」の一言につきます。
女優さん、男優さんはもちろん、カメラワーク、編集、どれもが、「視聴者を楽しませるため」にとてもよく練られていて、非常に感心しました。
エッチな気分になってムラムラするというより、「セックス」という種目のプロスポーツを、観客として楽しんでいるような感覚でした。
オリンピックを見ているような気分に近いかもしれません。
AVと、現実の、リアルなセックスとは、その成り立ちそのものが異なるので、「どちらがいい」「悪い」と、比べることに意味は無いように思います。
AVの目的は、視聴者である男性をムラムラさせることです。
派手な演出や、スピーディな展開、ストレスのないカメラワークなどで、視聴者の期待を裏切りません。
一方、リアルなセックス、あくまで僕の場合はですが、の目的は「女性に気持ちよくなってもらうこと」にあります。
そのための手段として、ゆっくりとした単調な愛撫、密着した動きがあります。
最初の設問に戻ると、「セックス」という名前こそ同じですが、その目的も、手段も、成り立ちも異なるので、AVについて僕がどうこう言うこと自体、違うような気がします。
AVとリアルなセックスは全く別物
まとめます。
AVで行われるセックスと、ベッドの上でのリアルなセックスはまったくべつの種類のものです。
それを理解したうえで、大人の娯楽としてAVを楽しむ分には、何の問題もないと思います。
AVそのものが「悪い」のではなくて、リアルとフィクションを混同してしまうことに問題があるのではないでしょうか。任侠映画やスプラッタ映画と同じです。
じっくり観ると、AVも結構おもしろいものです。