今日は、セックスの際の「演技」についてお話します。
結論から言うと、僕はセックスに多少の演技は必要だと思います。演技というとどことなく嘘くさい、悪いイメージがあるので、「リアクション」と言い換えてもいいかもしれません。
特に経験のない処女の女性は、気持ち良くてもどう反応したらいいかわからなくて、たいていは固まって、黙ったままです。
僕は全然気にならないのですが、普通の男性の場合、女性にリアクションが無いと、「気持ち良くないのかな……」「楽しくないのかな……」と不安になってしまうかもしれません。
バージンの女性に限らず、経験のある女性でも、ベッドの中で、どのように振舞えばいいのか、実は不安に思っている方は多いと思います。
ベッドの上でセクシーに振舞うことができれば、相手の男性も喜ぶし、何より、ご自分自身がもっと気持ちよくなれると思います。
演技は、まったく難しくありません。
コツはたった2つだけです。
一つは今の気持ちを、素直に表すこと。
二つは、前向きな言葉をつかうことです。
それぞれについて解説します。
まずは、今の気持ちに正直になることです。気持ちいいときは素直に「気持ちいい」と伝えましょう。逆に痛いときは遠慮せずに「痛い」と言うべきです。
セクシー女優さんのように、大げさにアンアン、イクイクと言う必要はありません。
たとえば、「気持ちいい」「もっと」と、そっとつぶやく、イクときに、「イキそう、イク」と、伝えるなどです。
声に出して言うのは、ちょっと恥ずかしいと思う女性も多いかもしれません。
言葉だけがコミュニケーションではありません。
たとえば、男性の手をギュッと握る、身体や腰を押し付けるようにする、男性の胸に顔をうずめる、脚を開く、腰をモジモジと動かすなどのしぐさも、気持ちを伝える手助けになります。
それも恥ずかしければ、吐息だけでも十分です。ため息をつくようなイメージで、大きく息を吐きましょう。
言葉だけでなく、表情、視線、身体の動きなどで気持ちを伝えられるようになると、すてきだと思います。
二つ目は、前向きな言葉を使うことです。
「いやよいやよもいいのうち」という言葉に代表されるように、日本人の女性は、セックスの最中に「いや」「やめて」「ダメ」「恥ずかしい」など、マイナスの言葉を発する方が多いように思います。
セックスが悪いこと、どこか後ろめたいものだという無意識の刷り込み、さらには、女性は控えめで、貞淑であるべきという文化的背景がそう言わせているのかもしれません。
僕も昔は、「いや」と言ったり、脚を閉じようとしたりしている女性の態度を、当然のようにとらえていました。本当はしてほしいけど、恥ずかしくてポーズでイヤと言っているのだろうと、軽く考えていました。
言葉にはパワーがあります。
性的な行為のたび、「いや」「やめて」「ダメ」「恥ずかしい」と繰り返すうちに、セックスはいやで、恥ずかしく、してはならない行為だと、自分にも、相手にも刷り込むことにはならないでしょうか。
一度ではそんなふうにはならないかもしれないけど、10年、20年と経ったら、どうでしょうか。
それに、男性は単純な生き物ですから、「いい」「もっと」と言われればうれしいし、やる気もわきます。逆に「いや」「ダメ」と言われると、それが日本的なポーズだとわかってはいても、「いやなのかな」「申し訳ないな」とひるんでしまうかもしれません。
「いや」「ダメ」などの否定的な言葉は、本当にいやなとき以外は、使わない方がいいと思います。
それより、「いい」「もっと」「気持ちいい」という、前向きでポジティブな言葉を使った方が、相手も喜ぶし、あなたも楽しいと思うのですが、いかがでしょうか。
まとめます。
セックスのときの演技のコツは2つです。
1つは、言葉やしぐさで、積極的に今の気持ちを伝えること。
2つは、「イヤ」「ダメ」「恥ずかしい」というマイナスの言葉ではなく、「いい」「もっと」「気持ちいい」というポジティブな言葉を使うことです。